【復興支援委員会】 試験田を実施します

土地所有者の方から、岩沼ボランティアセンター横の田んぼの使用許可を得ました。この田んぼも周辺の田んぼも、津波による数十㎝以上の浸水被害を受けています。瓦礫が田んぼに入った上に土壌の塩分濃度が高く、今年は作付ができませんでした。
宮城県と岩沼市による除塩作業が10月から行われる予定になっています。田んぼに水を大量に流し込み、埋設した塩ビ管から水を排水します。塩分濃度が下がるまで水を流し込む除塩作業を最大5回まで行い、来年の田植えができるようするようです。
しかし、EM・米ぬかぼかし(米ぬかをEMで発酵させたもの)を投入することで除塩することができます。それを実証するために試験田として田んぼをお借りすることになりました。
その試験田にEMと米ぬかぼかしを教職セミナー後の11月11日(金)に投入しました。

 

試験田は三つに分けました。
 A:EM+米ぬかぼかし+おからぼかし(養分があります)
 B:EM
 C:EM+米ぬかぼかし(養分はありません)
当初は何もしないことにしていましたが、作付後に病気が出るの
を防ぐためにEMとぼかしを入れましたが、ぼかしの割合を変えました。

 

この地区は比較的津波の被害が少なく、田んぼへの給排水のための水路の修復も比較的進んでいるために、除塩の作業を行うことになりましたが、海寄りの地区では被害が大きいために、除塩の作業の予定はありません。

 

畑への作付はほとんどの地区で実施されていますが、水田に関しては地区によって事情が異なっています。

  A.今年既に作付し収穫のあった地区
  B.来年に向けて作付の見込みがある地区
  C.今後しばらく復旧の見通しがない地区・この地区では津波で畑の塩分濃度が高くなり、

    また井戸の塩分濃度が高くなったり畑の作付もできない場合もあります。

 

今まで主にBとC地区での作業でしたが、今後のMSR+の活動はC地区と畑が中心になっていくと考えられます。