期日:2011/10/23~27
参加者:15名
蒲田シオンキリスト教会:5名
昭和橋キリスト教会、
中京聖泉キリスト教会、
九十九里みぎわ教会、
キリスト塩釜ともしびチャペル:各1名
山形南部教会:4名
岩沼センター:2名
1.井戸の掘削
10月20日に山形から業者が来られ、11mの井戸の掘削しました。地下水はエンジンポンプでくみ上げため、これまで30分かかっていた500ℓのタンクへの注水が5分程度でできるようになりました。
この水は試験田でも、利用する予定です。
2.試験田の準備
区長さんが管理している田を試験田としてEMを投入するために、田んぼのを仕切りとなる畦ができました。区長さんの知り合いの方にお願いしました。
今後3区画に分け「水だけ」・「EMと水」・「EMとぼかしと水」のそれぞれで、塩分濃度がどのように変化するかを調べます。
3. EM散布機器の増強
「気仙沼EMまるごと浄化作戦」が終了し、そこで使用していた動噴と500ℓタンク3セットを岩沼センターで管理することになりました。今回の作業ではそのうちの2台の動噴とタンク1個を使っています。
合計で6セットの動噴と500ℓタンクを活動で使用できるようにになりました。
1日目:10月17日(月)
前回少人数でしたが、今回は13名で作業を始めることができました。
今回の体制は次のようになりました。
① 軽トラックに500ℓタンク1個と動噴2台
② 軽トラックに500ℓタンク1個と動噴2台
③ 軽トラックに500ℓタンク1個と動噴1台
④ 軽トラックに500ℓタンク1個(補給用)
13名を2組に分けて、前回からの続きの岩沼市早股地区の畑へのEM散布を行いました。44箇所の畑のうち前回24件を行いましたので、残り約20件の畑へのEM散布を行います。
前回から軽トラックを1台水の補給用としてレンタルしたことで、作業の能率が飛躍的に良くなりました。しかし、今までは水の補給時間を休憩していましたが、補給済みのタンクと交換するだけになったので、休憩している暇がなくなり、その分作業が大変になりました。、しかも、今回から水の補給時間がセンター往復+5分=約20分になりましたので。
前回、<土の力>ブランドで有機農法による、お米や野菜を販売しているMさんの畑にEMを散布しました。今回は届いたおからぼかしを3本(約150kg)をお届けしましたが、その際に昨年収穫したササニシキ5kg(今年は津波で収穫はゼロなので、貴重なお米です)と自家製の味噌をいただきました。
Mさんは有機農法で10数年の実績があり、東京などへ有機野菜・お米を独自のルートで販売しておりました。今年は今まで何も植えつけもできないでいます。農業機械はもちろんハウス、自宅も津波の被害にあい、今は庭に建ててあった物置を住まいに改造して生活しておられます。
バイタリティーのかたまりのような奥様ですが、それでも農業のことを考えられるようになったのは、最近と話しておられました。
2・3日目:10月18日(火)~19日(水)
早股地区での44箇所の畑へのEM散布を午前中に終えることができました。
そこで、今まで何度もお願いしておりましたが、その都度「作業に必要な機械が全部壊れたから…」、「倒壊したハウスは危険だから…」とわたしたちに何もさせてくださらなかった地区長さんに、「畑の雑草取りでもいいから何かさせてください」とお願いしましたところ、「それではハウスの横にある畑の雑草抜きを」ということになり、昼食後初めて地区長さんの畑での雑草抜きをすることになりました。
しかし、抜くのも大変なのでまず草刈機で畑の草を刈り、それを集めることになりました。
二日かかりましたが、直ぐにEM散布と米ぬかぼかしを蒔き、その後とトラクターで畑を耕やすと7ヶ月ぶりに畑が復活しました。その後EMをもう一度散布しました。
<岩沼市早股地区長さんとの出会い>
最初に地区長さんの家を訪れたのは、6月7日か8日でした。
誰も知り合いのいない岩沼市に一戸建てを確保し、これからの活動を始めるに当たり、調査隊が現地で今後のことを話し合った時、ただ『住所が岩沼市でセンターに近い』というだけである方をお尋ねしました。その時に、ボランティアの活動ならば、地区長さんを紹介するからと地区長さんのお宅をアポなしで訪問しました。
道路から自宅へと入る道の両側の小さな田んぼは、油と瓦礫にまみれガードレールも壊れていました。何よりも目についたのは大きなハウスが2棟津波で崩れ、3ヶ月が過ぎてもなお津波の威力を示していました。
「ボランティアであること」と「津波の被害にあった地域に悪臭除去のためにEMを散布すること」などを説明し、この地区でも是非散布させてほしいとチラシを渡しました。それから、ボランティアの活動のたびに連絡・訪問し、第4回(8月22日~24日)に早股地区142戸の家・床下・庭・側溝などにEMを散布しました。
1ha(約3,000坪)の敷地が家の目の前にありますが、津波の被害にあい、2棟の300坪の鉄骨ハウスは倒壊し危険で中に入ることができません。10月になった今も、市による撤去作業の予定はたっていません。さらに並んでいる小さい二つのハウスも、津波で壊れたトラクターと耕運機がそのままの状態でした。しかも背丈ほどの雑草が枯れたままです
ご自分のことは後回しにして地区の方々のために段取りをし、わたしたちの活動に毎回同行してくださいました。ですから、今回地区長さんのために何かできないかと思っていましたので、畑が復活して本当に良かったです。壊れた小さいハウスのパイプを撤去したり、もう一つ小さいハウスからトラクターも出すことができました。
地区長さんはトラクターと軽トラックを購入しました。軽トラックは使用していましたが、トラクターはこの日が使い始めとなりました。7ヶ月ぶりにトラクラーでの仕事で少し希望が見えたら良いのですが…
今回の活動では蒲田シオンキリスト教会から石田先生ご夫妻と3名の信徒の方が参加してくださいました。また、参加者が少ないと心配して、MSR+の働きを案内してくださった近藤さんが名古屋で一人の方を誘って再度参加してくださいました。MSR+の働きを理解して、WH教団以外から参加してくださる方があります。感謝申し上げます。
(報告者:小寺 隆、九十九里みぎわ教会牧師)
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