【復興委員会】 第3回ボランティア報告

7月17日に各地から岩沼センターに集合しました。

 

今回の参加者は
現地:平島望、岡摂也、川上悟
東京:佐野怜生(玉川キリスト中央教会員)
    木内広海(アメリカ・アーカンソー留学中)

    山口直樹(秀樹先生兄弟)
    矢野一人(岡先生従兄弟)
埼玉:山田証一(八潮キリスト教会牧師)
千葉:川崎豊(野田キリストめぐみ教会牧師)
    小寺隆(九十九里みぎわ教会牧師)
    山口秀樹(教団巡回牧師)


部分参加:脇英親、長岡秀彦(町田福音センター)(18~20日)
        岡好美、桑山幸子(山形南部教会)(17~18日)
        川上琢、川上望、川上詩音、川上米子(18日)
        大嶋博道、馬場一朗(フリーメソジスト教団)(20日)
        塩釜キリスト教会関係者9名(保守バプテスト・20日)
        小西優子(19日の集会で賛美)、小西直也、小西先生お母様

 

総勢34名でした。部分参加の方々があり全員が一緒になることはありませんでしたが、19日のセンターでの夕食は25名でした。岡好美先生と桑山幸子さんが準備してくださいました。

 

7月18日(火)

亘理町逢隈高屋地区のEM散布を午前10時から午後3時まで行い、その後午後4時からの集会の準備、集会は午後4時から5時20分まで行われ。逢隈高屋地の方が集まってくださり、全体で60名の集会になりました。
まず足利英紀さん(三陸EM研究会代表)のEMについての話、後半は小西優子さん(北本福音キリスト教会)のピアノコンサートでした。

集会後、全員で岩沼のセンターに戻り総勢25名での夕食になりました。その後山形南部教会の応援メンバーは帰られました。
今回から新しい噴霧機が登場しました。前回まで使用していた借り物の噴霧機が壊れ、新規に購入100mのホースが付いています。この費用はクラッシュジャパンで負担してくださることに。
それと最初に散布した工務店の方が3日間動噴(30mのホース付)を貸してくださり、10mの動噴2台と合計4台でEMを噴霧しました。住宅地と農家の屋敷とがあり、100mないと車を移動しなければなりませんが、100mあると非常に作業が楽になります。
集会場の裏の汚れた用水路にEM(米のとぎ汁で培養したもの)ペットボトル2ℓで300本を投入しました。

 

 

7月19日(火)
亘理町逢隈高屋地区の最終日となりました。また、センターの前の地区長さんの畑に試験的にEMを散布することになりました。塩害対策として成功すれば8月の白菜を植えるのに間に合います。足利さんの指導のもと、3枚の畑にEMを200倍にした水700ℓを2時間かけて噴霧しました。

悪臭対策として家の床下や庭、側溝に噴霧するのとはまったく違い、一度EMを噴霧しその後トラクターで土を撹拌し、もう一度EMを同じところに噴霧しました。それは土になじませるために必要なことでした。しかも、翌日は雨との予報で雨が降ることでさらに土にEMが浸透していくことになります。

EMの散布はトラックに500ℓタンクと動力噴霧機を積んで長いホースで噴霧する方法と移動式で動噴とタンク(50ℓ程度)をキャスターに積んで水を人が補充しながらの噴霧と二通りあります。それぞれ2~3人で担当します。慣れてきたので、長いホースでの噴霧に威力があり、楽にできます。

6月第1回から亘理町逢隈高屋地区にかかわり、今回で233戸をすべて散布することができました。

 

233戸目の家の前で

 

 

7月20日(水)
早天祈祷会は日本フリーメソジスト教団の大嶋委員長がセンターに来てくださり、御言葉を取り次いでくださいました。

フリーメソジスト教団はウェスレアンよりも大きな団体ですが、関西地区に教会が多いのと被災地に教会が点在していて、ボランティア活動が充分にできていないことなどから、視察に来られました。

三日目はこれまで依頼を受けつつも、それに応答できていない地域での活動になりました。亘理町でも被害の大きな地区です。朝台風の影響で強風の中での作業になりました。
一軒目は第1回の時にEMを散布した家です。床下の土に白いカビが…白いカビはいい菌でこれが臭いの元を分解していることになるのです。黒や青のカビは悪いカビです。臭いは元トイレの場所からしていました。全体にもう一度散布しました。

その後、逢隈高屋地区より南の長瀞地区を散布しました。3箇所に分かれていて、それぞれ5~6軒の散布でした。最初のところから2箇所目に行く時に同じ苗字の家がたくさんあるために、家を間違えてしまいました。
しかし、そこで主の憐れみと導きがあり、その家がその地区の地区長さんの家で、活動の説明をしているうちに、その地区約50戸を散布することになり、しかも食事の場所を提供してくださいました。

しかも、この時は塩釜の保守バプテストの教会からの応援があり、総勢20名となり、しかも小さなカップめんを寒
いからといって、スープ代わりに用意してくださいました。感謝しました。応援の方々はマレーシアからの方々と受け入れ教会の方たちでした。

 

午後は長瀞でさらに海に近い地域での散布になりました。床上1mくらいの被害で仮設住宅での生活ですが、今後
自宅での生活を願って、EM散布の依頼がありました。

しかし、実際には住むことはまだできません。1階は津波が1m以上、床ははがしたままです。 かつて18軒あった集落で、戻っているのは5軒とのことでした。その内、2階で生活している方もおられました。庭と家の中を散布したり、天井、壁、床に散布したりしました。時間の経過とともに仮設よりも立っている自分の家に住みたくなってきたのでしょうか…

その後3班に分かれて、EMを散布しました。荒浜、吉田、星とそれぞれ亘理町ですが、被害の状況は床上10㎝から1mと程度の違いがありそれによって生活しているかどうかの違いが生じています…

 

 

7月21日(木)
最終日帰る日ですが、8月に岩沼市玉浦・下2地区142戸のEM散布を予定しており、その打ち合わせを午後1時から行いました。
(報告者:小寺 隆)

 

 

※活動を多くの方に知っていただくためにホームページができました。

<教団復興支援委員会・HOPE3.11>ホームページ  http://wh-sinsai.jimdo.com/

教団復興支援委員会としての様々な報告がのせてあります。3月以降の教団関係の活動、被災教会からの声…

いろいろな情報があります。

 

<MSR+・宮城復興支援ボランティア>ホームページ http://miyagiem.jimdo.com/
これは具体的な宮城南部復興支援ボランティアについてのHPです。参加者用として始まりましたが、毎回の報告と活動地域の状況などが分かるようになっていますので、是非一度ご覧なって見て下さい

 

 

<今後の課題>
1) 教団の復興支援ボランティア活動は、今EMの悪臭駆除の働きだけに限定・特化しています。そして、8月、9  月で散布する地区が既に決まっています。しかし、10月以後の働きについては未定です。
その理由はEM自体が気温の低下とともに働きが弱くなり、冬にはお休みします。ですから、冬の間はEMの活動は必然的に休みとなります。ですから10月以後の予定が決まっていません。


2) そこでEMの別の働きを用いて、ボランティア活動を続けるべきとの意見があります。それはEMの本来の機能である、土壌改良についてです。
EMは有機農法のための土壌改良に用いられています。そして、その働きの中に塩をミネラルにかえてします力があります。そこで、今課題となっている、畑や田んぼの塩害対策としてEMを積極的に用いるべきとの意見があります。
今回作物が成長するかどうかを見極めるために、試験的にセンター前の地区長さんの畑にEMを散布しました。これが成功すれば、畑へのEM散布をボランティア活動として秋以降進めていくべきではないかと…


3) しかし、悪化している環境を改善する働きと、畑や田んぼの働きとでは、EM散布する量が全く違います。
水田の場合1aに100ℓ必要です。畑は200倍の水を数回投入する必要があります。1aに約1t程度、つまり950ℓの水と50ℓのEMが必要です。しかも、実際の面積はどれだけなるのか分かりません。そのために、ある地区に限定して行えばとの考えもあります。
しかし、排水、揚水のために今それぞれの整備が不可欠です。津波で破壊された用水路には瓦礫があり、また田んぼには瓦礫が大小さまざまに入りこんでいます。ですから、EMを投入する前に瓦礫の撤去をこれまた不可欠です。
しかも畑や田んぼがいくら整備されても、トラクターや大小さまざまな農機具も必要です。


4) ボランティア活動の準備のために特定の人が担っています。それが実際の滑動と切り離すことができないために、毎回活動に参加しています。しかし、それでは活動を継続的に進めることはできません。活動の体制を整える必要がありますが、人材不足です。